超高齢化と少子化が進む現代では、心の病気のタイプや出現頻度も以前とは大きく変化してきています。核家族化も更に進行し、病を得た人を支える家族等がいないケースも稀ではなくなってきております。
このような社会状況の変化を踏まえて、当院では精神科デイケア・ショートケアや宿泊型自立訓練・生活訓練・短期入所(ショートステイ)・就労継続支援B型・特定相談支援の施設(ハートブリッジ)、グループホーム(ハピネット)の併設や平成22年に完成した新病棟での対応や治療等を行っております。また、夏の盆踊り大会や秋のふわふわまつりなどを開催し、地域に開放し親しみのもてる病院づくりを目指しております。
現在の社会状況の変化に伴い、社会保障制度を含めた医療情勢も年々厳しくなってきています。その中で患者様、ご家族の方に信頼される医療と環境を提供し、患者様の社会復帰と穏やかな生活の実現を目指し、少しでも患者様が笑顔で過ごせるように職員一同、邁進したいと思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
院長 岩戸 敏廣
昭和33年4月14日、岐阜県不破郡垂井町94番地の1
において医療法人清澄会として設立認可を受け、
昭和34年1月4日、医療法人清澄会不破ノ関病院を
開院、以来、病院施設・社会復帰施設・
グループホーム等の充実を図りながら、
地域の精神保健福祉に貢献しております。
名 称 | 医療法人清澄会 不破ノ関病院 |
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所在地 | 〒503-2121 岐阜県不破郡垂井町94番地の1 |
診療科目 | 精神科・心療内科・神経内科 |
病床数 | 307床(指定病床数10床) |
病棟機能 |
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施設基準等 |
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障害者総合 支援法関連 |
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昭和33年4月14日 | 岐阜県知事から医療法人清澄会の設立認可 |
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昭和33年5月6日 | 法人設立登記 |
昭和33年9月20日 | 岐阜県知事から医療法人清澄会不破ノ関病院の開設許可 |
昭和34年1月4日 | 不破ノ関病院を開院(精神科・神経科80床) |
昭和35年11月1日 | 病棟内の改造により病床増設(94床) |
昭和38年1月18日 | 病棟増設により病床増設(111床) |
昭和40年7月1日 | 旧本館を開放病棟に改造し病床増設(147床) |
昭和44年1月10日 | 女子病棟の改築により病床増設(174床) |
昭和45年3月23日 | 女子病棟の改造により病床増設(189床) |
昭和46年1月18日 | 開放病棟の改造により病床増設(201床) |
昭和47年6月6日 | 男子病棟の改築により病床増設(215床) |
昭和58年6月20日 | 病床増設(313床) |
昭和63年3月31日 | 本館管理棟の改築 |
平成11年7月29日 | 男子病棟面会室の整備(309床) |
平成12年5月15日 | 女子病棟治療室の整備(308床) |
平成15年4月1日 | 生活訓練施設・ハートフリッジ開設(30床・短期2床含む) 及びデイケア・ウェルケア開設(50名) |
平成17年3月1日 | グループホーム・ハピネット開設(定員7名⇒現在6名) |
平成21年2月28日 | 新病棟(閉鎖男子・女子病棟)建設に伴い、厨房棟竣工・移転 |
平成22年7月1日 | 新病棟(閉鎖男子・女子病棟)完成・移転完了、旧病棟取壊し |
平成22年10月10日 | 新病棟、周辺造成工事完成(竣工式) |
平成24年4月1日 | 精神障害者生活訓練施設(援護寮)から法律改正により 障害福祉サービス事業所に変更 |
平成26年4月1日 | 精神療養病棟病室整備(307床) |
平成26年8月1日 | 特定相談支援事業所ハートブリッジ開設 |
令和5年2月20日 | 東病棟・厨房棟 増改築 |
現代はストレス社会で、「こころの病」も年々増えてきております。
「こころの病」といってもその病態は様々です。
私たちは、患者様のこころの状態を様々な視点から総合的に判断し、また患者様の権利を尊重しながら、チーム医療を通して患者・家族の皆様に信頼される医療と環境を提供します。
薬剤管理部では、くすりの専門家としての知識を生かし、お薬に関連する様々な業務を担っています。
当院では全て院内処方を実施していますので患者様に、より安全で安心な薬物治療を行うための処方監査はもちろん、服薬のしやすい服用方法を選択し調剤しています。また、処方された薬については写真付きのお薬説明書を交付し、お薬手帳の記載を希望される患者様には処方内容を貼付するとともに、他院薬との飲み合わせの確認を行っています。
入院患者様で服薬指導が必要と思われる方には服薬指導を実施しています。
目まぐるしく進歩する医療や社会の変化に対応できるよう、また専門職としての質を高めるため院内研修の充実や、さらなるスキルアップのために院外研修への積極的な参加を促して、様々な疾患を持つ患者様に幅広く対応できるナースの育成を目指しています。
看護の基本は人と人との関わりであり、患者様の気持ちを尊重して寄り添うというプロセスを大切に、専門的知識と技術を用いて患者様の自立性の回復を目指し、その人らしい生活ができるよう支援します。
当院の精神科看護に興味をお持ちの方は、ぜひ一度見学に来て下さい。
栄養管理部では、安心で安全で食べやすく、美味しい食事を目指しています。また患者様一人ひとりの身体機能レベルや栄養状態を考慮し、必要に応じて食事内容の変更や栄養補助食品の使用を提案し、適切な栄養管理に努めています。
外来栄養指導では、医師の指示に基づき、個々の生活スタイルに合わせた食事療法についてお話しします。
精神保健福祉士は、患者様やご家族などから療養上及び生活上の相談に応じ、保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって助言、指導や援助を行うことで問題解決をし、その人らしいライフスタイルの獲得を目指していきます。
当院では、複数名の精神保健福祉士が在籍し患者様やご家族の相談に日々応じています。
臨床心理士・公認心理師は、臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の“こころ”の問題にアプローチする“心の専門家”です。
当院では、複数名の臨床心理士・公認心理師が在籍し心理カウンセリングなどを通じ患者様やご家族の相談に日々応じています。
食べたり、入浴したり、人の日常生活に関わるすべての諸活動を作業と呼びます。患者様が、どのようなことが生活の支障となっているかを把握し、そして現在の自分の状況を受け入れ、障害を克服し、自分なりの適応方法を身につけてもらい、より自立的な生活を営んでいくことを目標に活動に取り組みます。映画鑑賞やカラオケ、調理活動、書道、園芸及びレクリエーションまであらゆる作業活動を通して、身体と心のリハビリテーションを行います。